「哀愁のガチャーネン」〜1/35ガチャーネン・ジオラマ制作記4〜 サビボロ加工編
過去の記事
「哀愁のガチャーネン」〜1/35ガチャーネン・ジオラマ制作記1〜 購入編
「哀愁のガチャーネン」〜1/35ガチャーネン・ジオラマ制作記2〜 鋳造表現編
「哀愁のガチャーネン」〜1/35ガチャーネン・ジオラマ制作記3〜 塗装編
さて、これからはサビボロの状態に加工していきます。
「哀愁のガチャーネン」〜1/35ガチャーネン・ジオラマ制作記3〜 塗装編で記載したように、
サビボロ加工の制作する場合、先に完成状態をイメージして、仕込みをするのです。
↑ここが重要です。
試験に出るので、しっかりと覚えておいてください(笑)。
これからやることは、「塗装剥がし」です。
マスキングゾルを使うことによって、表面の塗装膜が浮き上がった状態にもなります。
サビボロ加工をする場合、マスキングゾルは当方にとって必須アイテムなのです。

サビボロ表現に、クレオス・ウェザリングカラーの「ステインブラウン」と「ラストオレンジ」の2色を使います。
使い勝手を良くするために、タミヤのスペアボトル大に移し替えています。
その理由は、のちほど。
塗装の剥がし作業が終わったら、まずはガチャーネン全体にウェザリングカラーの「ラストオレンジ」を塗っていきます。
今回のジオラマは、長年滝のそばに放置されているガチャーネンを再現するために、全体に「ラストオレンジ」を塗りました。
全体に塗ることによって、全身が錆びている状態にしたかったからです。
部分的にサビさせたい場合は、全体に塗る必要はありません。
しかし、ラストオレンジを「ただ塗ればいい」とうものではなく、ラストオレンジの強弱をつけてやります。
強弱とは、ラストオレンジの色がはっきりしている所(強)と、なんとなくオレンジの色がついている所(弱)を塗り分けます。
こうすることによって、作品にメリハリが出てきます。
では、強弱を付けるためにどうするのかと言うと、
タミヤのスペアボトルに替えた理由につながります。
当方は、ウェザリングカラーのすべてをタミヤのスペアボトルに移し替えて、横向きに保管しています。


パステルと薄め液が分離してます。
一時期、分離した薄め液を捨てて、パステルの部分だけタミヤのスペアボトル小に移し替えるのが流行ってました。
貧乏性の当方には「捨てる」という思考はなく(笑)、どうすれば分離させたパステルのみを使えるか?
という考えの結果が、「スペアボトル大に移し替えて、横向きに置く」でした。
ゆっくりとボトルを立てて、キャップを開けると、

パステルの塊が出てきます。
これを「ラストオレンジ」を強調したい部分に塗るのです。
ちなみに、中にはクレオスの「攪拌(かくはん)用メタルボール」を入れてあります。
振るだけでパステルと薄め液が混ざります。
「ラストオレンジ」が乾いてから、その上に「ステインブラウン」を塗ります。
「ステインブラウン」は塗り過ぎないように。
「ラストオレンジ」を活かすように塗ります。
この辺は感覚なので、文章ではお伝えしにくいです。
実際にサビの写真や現物を参考にしながら塗るといいでしょう。

こちらの記事もサビボロ塗装の参考になりますので、ご覧ください。
アリイ 1/32 ダイハツオート3輪 CM10T サビボロ改造〜静岡ホビーショー2016用
では、最後に完成したサビボロのガチャーネンをお見せしましょう。


上の写真がサビボロ加工後、下の写真が加工前のロールアウト状態。




鋳造加工とサビボロ加工によって、鉄の重量感とサビボロが表現できました。
さて、これからはこのガチャーネンを使用して「ジオラマ制作」を行なっていきます。
「哀愁のガチャーネン」〜1/35ガチャーネン・ジオラマ制作記5〜 ジオラマベース編 に続く。
at 23:00, 艦長 TAKAYA, ジオラマ&模型作品 / ジオラマWeb講義
comments(0), trackbacks(0), - -
